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平成22年度ハンセン病問題対策協議会の確認事項が締結されました。

2010年6月22日に開催された、平成22年度ハンセン病問題対策協議会の確認事項が、やっと2011年3月11日に締結されました。

厚生労働省の担当者が、協議会で実際に確認された内容を記載した確認事項の作成を拒否し続けたため、開催から約9か月近くを経過して、やっと統一交渉団代表と厚生労働副大臣の間で、確認事項が締結されました。

記載された主な確認事項は、

1.. 厚生労働省は、ハンセン病患者・元患者に対する追悼を目的とする碑の内容等について、来年度中の完成を目指して作業部会で統一交渉団と協議する。
2.. 退所者が健康保険を適用して国立ハンセン病療養所で入院治療を受けられる制度については、沖縄愛楽園において、病棟のうち4床を保健医療機関の指定を受けて地域に開放することとし、他の園での実施については、入所者の意見を踏まえたうえで検討する。
3.. 国立ハンセン病療養所の定員のあり方については、一方で、国家公務員全体について平成21年7月1日の閣議決定において平成22年度から平成26年度までの削減目標が示されつつも、他方で、平成21年7月9日の衆議院本会議及び平成22年5月21日の参議院本会議において、「国立ハンセン病療養所における療養体制の充実に関する決議」がなされたことを踏まえ、厚生労働省は必要な療養体制の確保及び充実に努める。
4.. 納骨堂のあり方については、その将来のあり方に関する入所者の意見を踏まえ、検討する。
5.. 大島青松園の船員問題については、官用船のうち一そうを民間委託することとしたいとする厚生労働省と、これに対して反対する統一交渉団との間で一致を見なかったため、作業部会において継続協議することとした。

です。