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令和元年度ハンセン病問題対策協議会の確認事項が締結されました

2020年4月27日

2019年6月21日に開催された、令和元年度ハンセン病問題対策協議会の確認事項が締結されました。

主な確認事項は以下の通りです。

  1. 追悼式出席者に対する旅費支給については、対象範囲の明確化を図るべく引き続き協議する。

  2. (1)医師の確保について、園長が実質的に欠けている療養所がある等、なお十分な改善に至っていないとの認識の下、この状況を解決するために更なる待遇改善を含む具体的施策を実施する。

    (2)令和2年度以降の定員及び介護職員等に関する人員確保についてその重要性を認識しつつ、協議するための機会を適時に設ける。

    (3)賃金職員及び期間業務職員については、定員状況を踏まえつつ引き続きその定員化に努める。

    (4)入所者の臨床・生活上の人権問題等に関する委員会的組織に関し、厚生労働省本省・療養所施設長・統一交渉団による意見交換のための会議を開催する。

  3. (1)地域において、ハンセン病特有の後遺症に応じた適切な医療及び介護が行われるため、より充実した支援を行う体制を検討する。

    (2)適切な社会内生活支援策の実施に向けて、退所者の生活実態の把握と実態に即した相談支援体制の実現に努める。

    (3)非入所者によって扶養されていた家族の非入所者の死亡後の生活の安定等を図るための経済的支援の在り方を検討するため、非入所者本人からの聞き取り等の調査を実施する。

    (4)ハンセン病に対する偏見差別を解消するため、啓発の内容、方法及び関係諸機関との連携協力等の啓発の在り方について協議する場の設置を検討する。

  4. (1)療養所の歴史的建造物・史跡等の永続的保存については、今後は、自治体、歴史的建造物の保存等検討会委員弁護士、厚生労働省も参画し、将来構想や永続化を踏まえた全体構想を、療養所ごとに検討していく。

    (2)社会交流会館の学芸員については、令和元年度4名の増員を計上し、更なる増員については、個別の要望を聞きながら、今後の来館者数等を踏まえて検討する。
    社会交流会館の設置と運営及び人的スタッフの補充については、統一交渉団との協議の場を設置し、厚生労働省医政局及び健康局の双方が出席して協議していく。

  5. 療養所の永続化については、従来の意見交換会を、ハンセン病違憲国家賠償訴訟全国原告団協議会、全国ハンセン病療養所入所者協議会も参加する形で継続していく。

  6. 国立ハンセン病資料館の展示内容につき、これを検討する委員会を設置する。