人権侵害とその歴史

入所者たちの斗い

人権闘争

一方患者たちは、日本国憲法制定後、療養所内に次々と患者自治会を結成し、治療薬プロミンの獲得闘争に取り組みました。

1951年(昭和26年)には患者自治会の全国組織である「全国国立らい療養所患者協議会」が発足し、待遇改善や癩予防法改正問題に取組み始めました。それにもかかわらず、国は、強制隔離政策を永続固定する新法を、1953年(昭和28年)に患者団体の激しい反対闘争を押し切って制定したのです。患者団体はその後も療養所内の待遇改善等の諸要求を実現すべく斗い続けてきました。

しかし1996年(平成8年)のらい予防法廃止までの長きにわたり強制隔離政策が継続したのです。